「中学に入る前に英語を先取りしておいた方がいいのだろうか」
「英語が苦手になったら困る」
「周りの子が英会話や英語塾に通っていて焦る」
小学5年生・小学6年生の子どもを持つ保護者にとって、英語の先取りは気になるテーマの一つです。
中学に入ると英語は本格的な教科になります。
単語、文法、リスニング、スピーキング、定期テストなど、小学校の英語とは違う形で学習が進んでいきます。
そのため、
「今のうちから先取りしないと遅れるのではないか」
と不安になる保護者も多いでしょう。
この記事では、小学生の英語先取りは必要なのか、中学入学前にどこまで準備すればよいのかを、保護者向けに分かりやすく解説します。
結論|英語の先取りは「やりすぎ」より「苦手意識を持たせない」ことが大切
まず結論から言うと、小学生のうちに英語を先取りしておくことは悪いことではありません。
ただし、無理に難しい文法や大量の単語を覚えさせる必要はありません。
中学入学前に一番大切なのは、
- 英語に苦手意識を持たせないこと
- アルファベットに慣れておくこと
- 簡単な単語や表現を知っておくこと
- 英語の音に抵抗をなくしておくこと
です。
英語は一度「分からない」「嫌い」と感じると、苦手意識が強くなりやすい教科です。
そのため、小学生のうちは「英語を得意にする」よりも、「英語を嫌いにしない」ことを優先しましょう。
なぜ中学英語でつまずく子がいるのか
1. 読み書きが急に増えるから
小学校の英語では、歌や会話、聞く活動が中心になることも多いです。
しかし中学に入ると、英単語を読んだり書いたりする場面が増えます。
例えば、
- 単語を書く
- 英文を読む
- 文法を理解する
- テストで正しく答える
といった学習が始まります。
英語の音には慣れていても、文字として読んだり書いたりすることに苦手意識を持つ子もいます。
2. アルファベットでつまずくことがある
意外と多いのが、アルファベットでのつまずきです。
大文字と小文字の区別があいまいだったり、bとd、pとqのような形を間違えたりすることがあります。
中学に入ってからアルファベットで苦戦すると、単語や英文に進む前に自信をなくしてしまう場合があります。
3. 単語を覚える習慣がない
中学英語では、単語を少しずつ覚えていく必要があります。
しかし小学生のうちに「覚える」という学習に慣れていないと、英単語の暗記で苦労することがあります。
もちろん、小学生のうちに大量の英単語を覚える必要はありません。
ただ、短い単語を少しずつ覚える経験はしておくと安心です。
4. 文法で急に難しく感じる
中学では、be動詞、一般動詞、疑問文、否定文など、文法の学習が始まります。
小学生のうちは感覚的に英語に触れていても、中学ではルールとして理解する必要があります。
そのギャップで、
「英語って急に難しい」
と感じる子もいます。
中学入学前にやっておきたい英語準備
1. アルファベットを読める・書けるようにする
まずはアルファベットです。
大文字と小文字をある程度読めて書ける状態にしておくと、中学英語に入りやすくなります。
完璧な筆記体やきれいな文字を目指す必要はありません。
まずは、
- A〜Zを読める
- 大文字と小文字を見分けられる
- 自分の名前を書ける
- 簡単な単語を写せる
くらいを目標にしましょう。
2. 簡単な英単語に触れる
小学生のうちは、身近な単語から始めるのがおすすめです。
例えば、
- dog
- cat
- apple
- book
- school
- soccer
- music
- friend
のような単語です。
日常生活や子どもの好きなものに関係する単語の方が覚えやすくなります。
無理に難しい単語を覚えさせる必要はありません。
3. 英語の音に慣れる
英語は、文字だけでなく音に慣れることも大切です。
英語の歌、短い動画、音声付き教材などで、英語のリズムに触れておくとよいでしょう。
ただし、長時間聞かせる必要はありません。
1日5分でも、英語の音に抵抗がなくなるだけで十分です。
4. 簡単な英文に触れる
中学入学前に、簡単な英文を少し見ておくのもおすすめです。
例えば、
- I am Taro.
- I like soccer.
- This is my book.
- Do you like dogs?
- Thank you.
のような短い文です。
文法を細かく説明しすぎる必要はありません。
「こういう言い方をするんだな」と感じられる程度で大丈夫です。
やりすぎに注意したい英語学習
難しい文法を詰め込みすぎる
中学に向けて不安だからといって、いきなり難しい文法を詰め込む必要はありません。
子どもが楽しんで取り組めるならよいですが、嫌がっているのに無理に進めると英語嫌いになることがあります。
小学生のうちは、文法を完璧に理解するより、英語に慣れることを優先しましょう。
単語を大量に暗記させる
英単語は大切です。
しかし、毎日大量の単語を覚えさせようとすると負担になります。
最初は、
- 1日3個
- 週に10個
- 好きなテーマの単語だけ
くらいでも十分です。
大切なのは、英語に対して「できた」という感覚を持たせることです。
他の子と比べる
英会話教室に通っている子、英検を受けている子、すでに英語が得意な子を見ると焦ることがあります。
しかし、家庭ごとに状況は違います。
周りと比べて焦るよりも、今の子どもに合ったペースで準備することが大切です。
英語が苦手な子への関わり方
まずは「できること」から始める
英語が苦手な子に、いきなり英文を書かせるのは大変です。
まずは、
- アルファベットを読む
- 英単語を見て意味を当てる
- 音声を聞いてまねする
- 短いあいさつを言う
など、簡単なところから始めましょう。
書くことだけにこだわらない
英語というと、単語を書くことに目が行きがちです。
しかし、英語が苦手な子は、まず聞く・読む・まねすることから始めてもよいです。
書くことばかりを求めると、英語への抵抗感が強くなる場合があります。
親が教えすぎない
親が一生懸命教えようとすると、親子げんかになることがあります。
特に高学年になると、親に細かく教えられることを嫌がる子もいます。
その場合は、親が先生役になるより、
- 一緒に音声を聞く
- 単語カードを見る
- 短時間だけ確認する
- できたことを認める
くらいの距離感がよいこともあります。
英語先取りより大切な生活習慣
英語の先取りも大切ですが、中学準備では生活習慣も重要です。
中学に入ると、部活、宿題、定期テスト、提出物などで忙しくなります。
そのため、小学生のうちから、
- 毎日少し机に向かう
- 宿題を後回しにしない
- 夜更かしをしない
- ゲームやスマホの時間を決める
- 分からないことを放置しない
といった習慣を作っておくことが大切です。
中学入学前の全体的な準備については、「公立中学入学が不安な親へ」でも詳しく解説しています。
家庭でできる英語準備の進め方
1. まずアルファベットを確認する
最初に、大文字と小文字をどのくらい分かっているか確認します。
分からないところがあっても責める必要はありません。
今の状態を知ることが目的です。
2. 好きなものに関係する単語から始める
子どもがゲーム好きならゲームに関係する言葉、スポーツが好きならスポーツの単語など、興味に合わせると取り組みやすくなります。
英語は、身近に感じられるほど続けやすくなります。
3. 1日5分から始める
英語準備は、長時間やる必要はありません。
最初は1日5分でも十分です。
短時間でも毎日続けることで、英語への抵抗感は少しずつ減っていきます。
4. 中学入学前に焦りすぎない
中学入学が近づくと、親は焦りやすくなります。
しかし、焦って詰め込むと子どもが嫌になってしまうことがあります。
英語は長く続ける教科です。
入学前に完璧にするより、苦手意識を持たずに中学英語へ入れることを目指しましょう。
まとめ
小学生の英語先取りは、やっておいて損はありません。
ただし、難しい文法や大量の単語を無理に詰め込む必要はありません。
中学入学前に大切なのは、
- アルファベットに慣れる
- 簡単な英単語に触れる
- 英語の音に慣れる
- 短い英文を見ておく
- 英語に苦手意識を持たせない
ことです。
英語の先取りは、子どもに自信をつけるための準備です。
焦らず、楽しめる範囲から少しずつ始めていきましょう。