「子どもが友達とうまくいっているのか心配」
「学校でひとりになっていないか不安」
「友達関係のトラブルに親がどこまで関わればいいのか分からない」
小学生の子どもを持つ保護者にとって、友達関係の悩みはとても気になるものです。
勉強や宿題と違い、友達関係は親の目が届きにくい部分があります。
学校でどのように過ごしているのか、休み時間に誰と遊んでいるのか、仲間外れにされていないか。
子どもが詳しく話してくれないと、親は不安になります。
この記事では、小学生の友達関係が心配なとき、親ができること、口出ししすぎない見守り方、相談した方がよいサインについて解説します。
小学生の友達関係は変わりやすい
小学生の友達関係は、大人が思っている以上に変わりやすいです。
昨日まで仲良く遊んでいた子と、今日は別の子と遊んでいる。
少しけんかをしたけれど、翌日には普通に話している。
このようなことはよくあります。
特に低学年のうちは、その場の気分や遊びたい内容で友達が変わることもあります。
高学年になると、気の合う友達がはっきりしてきたり、グループができたりすることもあります。
親から見ると心配になることもありますが、友達関係が変わること自体は珍しいことではありません。
親が心配になりやすい場面
1. 子どもが学校の話をしない
子どもが学校の話をあまりしないと、親は不安になります。
「友達がいないのでは」
「何か嫌なことがあったのでは」
と考えてしまうこともあるでしょう。
ただし、学校の話をしないからといって、必ず友達関係に問題があるとは限りません。
単に話すのが面倒だったり、家ではゆっくりしたかったりする場合もあります。
2. ひとりでいることが多いように見える
学校行事や登下校の様子を見て、子どもがひとりでいるように見えると心配になることがあります。
しかし、ひとりでいる時間があること自体は、必ずしも悪いことではありません。
ひとりで過ごすのが好きな子もいます。
大切なのは、子ども本人が困っているかどうかです。
本人が落ち着いて過ごしているなら、親が必要以上に不安になりすぎなくてもよい場合があります。
3. 友達の名前があまり出てこない
会話の中で友達の名前が出てこないと、
「仲の良い子がいないのかな」
と心配になることがあります。
ただ、友達の話を家でしない子もいます。
友達関係に問題があるかどうかは、名前が出るかどうかだけでは判断できません。
普段の表情、学校に行く様子、帰宅後の気分なども合わせて見ていきましょう。
4. けんかやトラブルがあった
子どもから友達とのけんかを聞くと、親はすぐに心配になります。
相手の子に腹が立ったり、学校に連絡した方がいいのか迷ったりすることもあるでしょう。
小学生の友達関係では、ちょっとした行き違いやけんかは起こり得ます。
すぐに親が解決しようとする前に、まずは子どもの話を聞くことが大切です。
小学生の友達関係で親ができること
1. まずは子どもの話を最後まで聞く
友達関係で心配なことがあると、親はつい質問を重ねたくなります。
「誰に言われたの?」
「先生には言ったの?」
「なんで言い返さなかったの?」
と聞きたくなるかもしれません。
しかし、子どもが話している途中で質問やアドバイスが多くなると、話すのをやめてしまうことがあります。
まずは、
「そうだったんだね」
「嫌だったね」
「それは困ったね」
と受け止めながら、最後まで聞くことを意識しましょう。
2. すぐに解決しようとしすぎない
子どもが友達関係で悩んでいると、親はすぐに解決したくなります。
しかし、子どもは「解決策がほしい」というより、「話を聞いてほしい」と思っている場合もあります。
いきなり、
「先生に言いなさい」
「その子とは遊ばなければいい」
「あなたも悪かったんじゃないの」
と言うと、子どもは責められたように感じることがあります。
まずは気持ちを受け止め、そのうえで一緒に考える姿勢が大切です。
3. 子どもがどうしたいかを聞く
友達関係の問題では、親が答えを決めるのではなく、子ども本人の気持ちを聞くことが大切です。
例えば、
「本当はどうしたい?」
「その子とまた遊びたい?」
「先生に話してほしい?それとも少し様子を見たい?」
と聞いてみましょう。
子ども自身がどうしたいかを考えることで、人間関係の力も少しずつ育っていきます。
4. 親が相手の子を悪く言いすぎない
子どもが友達に嫌なことをされたと聞くと、親は相手の子を悪く言いたくなることがあります。
しかし、親が強く相手を否定すると、子どもは後でその子と仲直りしにくくなることがあります。
小学生の友達関係は、けんかをしてもまた遊ぶことがあります。
もちろん、明らかないじめや危険な行為は別です。
ただ、軽いけんかやすれ違いの場合は、親が感情的に相手を悪く言いすぎないようにしましょう。
5. 家を安心できる場所にする
友達関係で疲れている子にとって、家庭が安心できる場所であることは大切です。
学校で気を使っている子ほど、家では不機嫌になったり、口数が少なくなったりすることがあります。
そのときに親が、
「どうしたの?」
「何かあったの?」
「ちゃんと話しなさい」
と強く聞きすぎると、子どもはさらに疲れてしまうことがあります。
話したくなったときに話せる雰囲気を作ることが大切です。
小学生の反抗的な態度については、「小学生の反抗期はいつから?」でも解説しています。
口出ししすぎないための考え方
子どもには子どもの人間関係がある
親から見ると心配でも、子どもには子どもの世界があります。
友達との距離感、遊び方、会話の仕方は、大人の感覚とは違うこともあります。
親がすべてに口を出してしまうと、子どもが自分で考える機会を失ってしまいます。
友達関係は、失敗やすれ違いを通して学ぶ部分もあります。
見守ることと放置は違う
口出ししすぎないことは大切ですが、放置するという意味ではありません。
見守るとは、子どもの様子を気にかけながら、必要なときに助けられる距離にいることです。
例えば、
- 表情が暗くなっていないか
- 学校に行きたがらなくなっていないか
- 食欲や睡眠に変化がないか
- 友達の話を極端に避けていないか
- 物が壊れたりなくなったりしていないか
こうした様子は、親が気にしておきたいポイントです。
親が全部解決しなくてもいい
子どもの友達関係の悩みを、親がすべて解決する必要はありません。
親ができるのは、
- 話を聞く
- 気持ちを整理する手伝いをする
- 必要なら先生に相談する
- 家を安心できる場所にする
ことです。
子どもが自分で考え、少しずつ人間関係を学んでいけるように支えることが大切です。
友達関係で注意したいサイン
小学生の友達関係では、軽いけんかや一時的なトラブルはあります。
しかし、次のような様子が続く場合は、注意して見守りましょう。
- 学校に行きたがらない
- 朝になると体調不良を訴える
- 急に元気がなくなる
- 食欲や睡眠に変化がある
- 持ち物がなくなる、壊れる
- 友達の話を極端に避ける
- 登下校を怖がる
- 家で強くイライラする
- 「自分が悪い」と極端に責める
このような状態が続く場合は、子どもだけで解決するのが難しいこともあります。
学校の先生やスクールカウンセラーに相談することも考えましょう。
いじめの可能性があるときは早めに相談する
友達関係の悩みの中でも、いじめの可能性がある場合は、早めの対応が必要です。
例えば、
- 繰り返し嫌なことをされている
- 仲間外れが続いている
- 悪口やからかいが続いている
- 物を隠される、壊される
- SNSやオンライン上で嫌なことをされる
- 子どもが強い不安を訴える
といった場合は、家庭だけで抱え込まないようにしましょう。
担任の先生、学年主任、スクールカウンセラーなどに相談し、学校と連携して対応することが大切です。
小学生が学校に行きたくないと言ったときの対応については、今後別の記事でも詳しく扱う予定です。
子どもが話しやすくなる声かけ例
友達関係について話してほしいときは、問い詰めるより、話しやすい声かけを意識しましょう。
例えば、次のような言い方です。
「最近、休み時間は何してるの?」
「今日、楽しかったことはあった?」
「ちょっと嫌だったことはある?」
「無理に話さなくてもいいけど、困ったら聞くよ」
「味方だから、何かあったら言ってね」
大切なのは、親がすぐに怒ったり決めつけたりしないことです。
子どもが「話しても大丈夫」と感じられる関係を作っておきましょう。
親が不安になりすぎないことも大切
子どもの友達関係は、親にとってとても気になるものです。
しかし、親が不安になりすぎると、子どもにもその不安が伝わることがあります。
子どもが少しひとりでいたり、友達の話をしなかったりするだけで、すぐに大きな問題と決めつける必要はありません。
大切なのは、普段の様子を見ながら、困ったときに相談できる関係を作ることです。
心配しすぎて先回りするより、
「困ったら一緒に考えよう」
という姿勢でいることが、子どもの安心につながります。
まとめ
小学生の友達関係が心配になるのは自然なことです。
小学生の友達関係は変わりやすく、けんかやすれ違いが起こることもあります。
親ができることは、
- 子どもの話を最後まで聞く
- すぐに解決しようとしすぎない
- 子どもがどうしたいかを聞く
- 相手の子を悪く言いすぎない
- 家を安心できる場所にする
- 必要なサインを見逃さない
ことです。
友達関係に親が口出ししすぎると、子どもが自分で考える機会を失うことがあります。
一方で、いじめや強い不安がある場合は、早めに学校へ相談することも大切です。
口出ししすぎず、放置もせず、子どもが困ったときに頼れる存在でいることを意識しましょう。