小学生の算数が苦手な原因|中学でつまずかないために親ができる対策

算数が苦手な小学生が問題に取り組んでいる様子

「うちの子は算数が苦手で心配」

「計算はできるのに文章題になると解けない」

「中学の数学についていけるか不安」

小学生の子どもを持つ保護者にとって、算数の苦手は大きな悩みの一つです。

特に小学5年生・小学6年生になると、分数、割合、速さ、図形など、つまずきやすい単元が増えてきます。

小学校の算数は、中学数学の土台になります。

そのため、苦手をそのままにしておくと、中学に入ってから数学で困ることがあります。

この記事では、小学生が算数を苦手になる原因と、家庭でできる対策について分かりやすく解説します。


目次

小学生が算数を苦手になるのは珍しいことではない

算数が苦手な子は少なくありません。

小学校低学年のうちは計算中心でも、高学年になると内容が一気に難しくなります。

特に小学5年生・小学6年生では、

  • 分数
  • 小数
  • 割合
  • 速さ
  • 図形
  • 文章題

など、理解が必要な単元が増えます。

単に計算ができるだけでは解けない問題も多くなります。

そのため、以前は算数が得意だった子でも、高学年になってから苦手意識を持つことがあります。


小学生が算数を苦手になる主な原因

1. 基礎があいまいなまま進んでいる

算数は積み重ねの教科です。

前に習った内容があいまいなままだと、新しい単元を理解しにくくなります。

例えば、かけ算やわり算があいまいなまま分数に進むと、分数の計算でつまずきやすくなります。

小数や単位の感覚が弱いと、割合や速さの問題でも苦労します。

算数が苦手な子は、今の単元だけでなく、前の学年の内容でつまずいていることもあります。


2. 文章題で何を聞かれているか分からない

計算問題はできるのに、文章題になると解けない子もいます。

これは計算力だけの問題ではありません。

文章題では、

  • 問題文を読む
  • 何を聞かれているか理解する
  • 必要な数字を見つける
  • 式を考える
  • 答えを書く

という流れが必要です。

つまり、算数だけでなく国語の読解力も関係します。

文章題が苦手な子には、まず「何を求める問題なのか」を一緒に確認することが大切です。


3. 分数や割合でつまずいている

高学年で特につまずきやすいのが、分数と割合です。

分数は、たし算・ひき算・かけ算・わり算で考え方が変わります。

割合は、「もとにする量」「比べる量」「割合」の関係が分かりにくく、苦手意識を持つ子が多いです。

この2つは中学数学にもつながります。

分数や割合が苦手なままだと、中学で方程式や関数を学ぶときにも困りやすくなります。


4. 間違えることを嫌がる

算数が苦手な子の中には、間違えることを強く嫌がる子もいます。

一度間違えると、

「もう無理」
「どうせできない」
「算数は嫌い」

となってしまうことがあります。

親が強く叱ったり、できないことを責めたりすると、さらに算数への抵抗感が強くなる場合があります。

算数を苦手にしないためには、間違いを責めるより、「どこで分からなくなったか」を一緒に見つけることが大切です。


5. 勉強のやり方が分かっていない

算数が苦手な子は、勉強のやり方が分からないこともあります。

例えば、

  • 間違えた問題をやり直さない
  • 答えだけ写して終わる
  • 解き方を確認しない
  • 分からないまま次に進む

という状態です。

算数は、ただ問題をたくさん解けばよいわけではありません。

間違えた問題を見直し、「なぜ間違えたのか」を確認することが大切です。


中学でつまずきやすい算数の単元

分数

分数は中学数学でもよく使います。

分数の計算が苦手なままだと、方程式や文字式でもつまずきやすくなります。

特に、通分、約分、分数のわり算は確認しておきたい単元です。


割合

割合は小学生が苦手になりやすい単元です。

「何をもとにするのか」が分からないと、式を立てるのが難しくなります。

割合は、買い物、割引、グラフ、理科や社会の資料問題にも関係します。

中学以降にもつながる大切な単元です。


速さ

速さは、時間・道のり・速さの関係を理解する必要があります。

公式を丸暗記しても、問題文を読んでどの数字を使うのか分からないと解けません。

図を書いたり、表にしたりしながら考えると理解しやすくなります。


図形

図形は、見た目だけで判断すると間違えやすい単元です。

面積、体積、角度、円など、公式を使う場面も増えます。

図形が苦手な子は、公式の暗記だけでなく、実際に図を書いて考える練習が大切です。


家庭でできる算数の苦手対策

1. どこでつまずいているか確認する

まず大切なのは、子どもがどこでつまずいているかを確認することです。

今習っている単元だけでなく、前の学年の内容に戻る必要がある場合もあります。

例えば、割合が苦手に見えても、実は小数やわり算があいまいなこともあります。

「今どこが分からないのか」を一緒に見つけることから始めましょう。


2. 前の学年に戻ることを怖がらない

算数は積み重ねの教科なので、分からないところまで戻ることが大切です。

小学6年生だからといって、小学4年生や5年生の内容に戻ってはいけないわけではありません。

むしろ、つまずいた場所まで戻った方が、結果的に早く理解できることがあります。

戻ることは恥ずかしいことではありません。

土台を作り直すために必要なことです。


3. 基本問題をくり返す

算数が苦手な子には、難しい問題より基本問題が大切です。

応用問題を無理に解かせるより、

  • 計算の基本
  • 公式の使い方
  • 文章題の読み方
  • 図の書き方

を確認しましょう。

基本問題ができるようになると、少しずつ自信がついてきます。


4. 間違えた問題を責めない

算数が苦手な子にとって、間違いを責められることは大きな負担になります。

大切なのは、

「なぜ間違えたのか」

を一緒に確認することです。

例えば、

  • 計算ミスなのか
  • 問題文を読み間違えたのか
  • 式の立て方が分からなかったのか
  • 単位を間違えたのか

によって対策は変わります。

間違いは、苦手を見つけるヒントだと考えましょう。


5. 1日10分から始める

算数が苦手な子に、いきなり長時間勉強させる必要はありません。

まずは1日10分で十分です。

例えば、

  • 計算問題を5問だけ解く
  • 間違えた問題を1問だけやり直す
  • 分数の問題を少し解く
  • 文章題を1問だけ一緒に読む

くらいから始めましょう。

大切なのは、短くても続けることです。


親が教えるときに気をつけたいこと

すぐに答えを教えすぎない

子どもが分からないと、親はすぐに答えを教えたくなります。

しかし、答えだけ教えても、子どもが考え方を理解できないことがあります。

まずは、

「何を聞かれている問題かな?」
「どの数字を使いそう?」
「図にしてみようか」

と声をかけて、考えるきっかけを作るとよいでしょう。


親子げんかになるなら無理に教えない

親が教えると、どうしても感情的になってしまうことがあります。

子どもも、親に教えられると素直に聞けないことがあります。

親子げんかになるくらいなら、無理に親が教え続ける必要はありません。

市販の教材、学校の先生、通信教育、学習サポートなどを使う方法もあります。

大切なのは、親がすべてを抱え込まないことです。


「できた部分」を認める

算数が苦手な子には、できないところばかりが目立ちます。

しかし、少しでもできた部分を認めることが大切です。

例えば、

  • 式を書けた
  • 問題文を最後まで読めた
  • 計算を一つ正しくできた
  • 昨日より早く解けた

こうした小さな成長を認めることで、子どもは少しずつ自信を持てるようになります。


算数が苦手なまま中学に進むとどうなる?

算数が苦手なまま中学に進むと、数学でつまずきやすくなります。

特に、分数、割合、文章題が苦手な場合は注意が必要です。

中学では、

  • 正負の数
  • 文字式
  • 方程式
  • 比例・反比例
  • 図形

などを学びます。

これらは小学校の算数とつながっています。

小学生のうちに完璧にする必要はありませんが、苦手を放置しないことが大切です。

中学で勉強についていけない子の特徴については、「中学で勉強についていけない子の特徴」でも詳しく解説しています。


まとめ

小学生が算数を苦手になる原因には、いくつかの共通点があります。

例えば、

  • 基礎があいまいなまま進んでいる
  • 文章題で何を聞かれているか分からない
  • 分数や割合でつまずいている
  • 間違えることを嫌がる
  • 勉強のやり方が分かっていない

といったものです。

算数は中学数学の土台になります。

小学生のうちに苦手をすべてなくす必要はありませんが、分からないところを放置しないことが大切です。

家庭では、

  • どこでつまずいているか確認する
  • 前の学年に戻る
  • 基本問題をくり返す
  • 間違いを責めない
  • 1日10分から始める

ことを意識してみてください。

焦らず、子どものペースに合わせて、少しずつ算数への苦手意識を減らしていきましょう。

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