「うちの子は家でまったく勉強しない」
「宿題以外の勉強をしようとしない」
「中学に入る前に、少しでも家庭学習の習慣をつけたい」
小学生の子どもを持つ保護者にとって、家庭学習の習慣は大きな悩みの一つです。
特に小学5年生・小学6年生になると、勉強内容が難しくなり、中学入学も近づいてきます。
そのため、
「このままで中学に行って大丈夫だろうか」
と不安になる保護者も多いでしょう。
家庭学習の習慣は、いきなり長時間勉強させれば身につくものではありません。
大切なのは、子どもが無理なく続けられる形で、少しずつ勉強を生活の中に入れていくことです。
この記事では、小学生に家庭学習の習慣をつける方法と、親ができる現実的なサポートについて解説します。
家庭学習の習慣はなぜ大切なのか
小学生のうちは、学校の授業と宿題だけでも何とかなることがあります。
しかし、中学に入ると状況が変わります。
中学校では、
- 授業のスピードが上がる
- 定期テストが始まる
- 提出物が増える
- 英語や数学が難しくなる
- 部活で時間が少なくなる
といった変化があります。
中学に入ってから急に毎日勉強しようとしても、なかなか続きません。
だからこそ、小学生のうちから短時間でも家庭学習の習慣を作っておくことが大切です。
中学入学前の準備については、「中学入学前にやるべき勉強」でも詳しく解説しています。
家庭学習の習慣がつかない主な原因
1. 何をやればいいか分からない
子どもが勉強しない理由の一つに、「何をやればいいか分からない」というものがあります。
親から見ると、
「勉強すればいいだけ」
と思うかもしれません。
しかし子どもにとっては、
- 漢字をやるのか
- 計算をやるのか
- 宿題をやるのか
- 復習をするのか
- 何分やればいいのか
が分からないことがあります。
やることがはっきりしていないと、子どもは動きにくくなります。
2. 勉強を始めるまでのハードルが高い
家庭学習が続かない子は、勉強を始めるまでのハードルが高いことがあります。
例えば、
- 机が片付いていない
- 教材を出すのが面倒
- 何から始めればいいか分からない
- ゲームや動画の方が楽しい
- 親に言われると反発したくなる
という状態です。
勉強そのものが嫌というより、「始めるまで」が大変な場合もあります。
3. いきなり長時間やらせようとしている
家庭学習を習慣にしたいと思うと、親はつい長時間勉強させようとしてしまいます。
しかし、今まで家庭学習の習慣がない子に、いきなり1時間勉強させるのは難しいです。
最初から高い目標を立てると、子どもは嫌になってしまいます。
家庭学習は、まず短時間から始めることが大切です。
4. ゲームやスマホが先になっている
ゲームやスマホを先に始めると、勉強に戻るのが難しくなります。
特に動画やオンラインゲームは、区切りがつきにくいです。
そのため、
「あとでやる」
と言いながら、結局勉強しないまま寝る時間になることがあります。
家庭学習を習慣にしたいなら、ゲームやスマホの前に勉強を入れる流れを作ることが大切です。
ゲームと勉強のルールについては、「ゲームと勉強を両立させる方法」でも詳しく解説しています。
小学生に家庭学習の習慣をつける方法
1. まずは1日10分から始める
家庭学習の習慣をつけるには、最初から長時間を目指さないことが大切です。
まずは1日10分で十分です。
例えば、
- 漢字を5個書く
- 計算問題を5問解く
- 音読をする
- 英単語を3つ見る
- 間違えた問題を1問だけやり直す
これくらいで構いません。
大切なのは、勉強時間の長さではなく、「毎日少しでもやる」という流れを作ることです。
2. 勉強する時間を固定する
家庭学習は、時間を決めた方が続きやすくなります。
例えば、
- 学校から帰っておやつを食べた後
- 夕飯の前
- お風呂の前
- ゲームを始める前
- 寝る前の10分
など、家庭に合った時間で構いません。
毎日バラバラの時間にすると、勉強を始めるきっかけが作りにくくなります。
「この時間になったら少し勉強する」という流れを作ることが大切です。
3. やることを具体的に決める
「勉強しなさい」だけでは、子どもは動きにくいです。
家庭学習では、やることを具体的に決めましょう。
例えば、
- 算数ドリルを1ページ
- 漢字を5個
- 音読を1回
- 英単語を3つ
- 間違えた問題を1問やり直す
というように、終わりが見える形にすると取り組みやすくなります。
「何分やるか」よりも、「何をやるか」をはっきりさせることが大切です。
4. 勉強の前に環境を整える
家庭学習を始めやすくするには、勉強する環境も大切です。
机の上にゲーム機やスマホがあると、どうしても気が散ります。
勉強前には、
- 机の上を片付ける
- 必要な教材だけ出す
- テレビを消す
- スマホやゲームを離れた場所に置く
など、集中しやすい環境を作りましょう。
完璧な学習部屋を用意する必要はありません。
子どもが始めやすい状態を作ることが大切です。
5. 親が最初の数分だけ一緒に見る
勉強を始めるのが苦手な子には、最初の数分だけ親が一緒に見る方法も効果的です。
例えば、
「最初の1問だけ一緒にやろう」
「ここまで一緒に確認しよう」
と声をかけます。
全部を親が教える必要はありません。
子どもが勉強を始めるきっかけを作るだけで十分です。
宿題をやらない子への対応については、「宿題をやらない小学生への対応」でも詳しく解説しています。
家庭学習を続けるための工夫
1. できた日を見える化する
家庭学習が続かない子には、できた日を見える化するのもおすすめです。
例えば、
- カレンダーに丸をつける
- チェック表を作る
- シールを貼る
- できたことを一言書く
などです。
目で見て分かると、子どもは達成感を持ちやすくなります。
ただし、完璧に毎日続けることにこだわりすぎる必要はありません。
できなかった日があっても、また次の日から始めれば大丈夫です。
2. 結果より行動をほめる
家庭学習では、テストの点数や正解数だけをほめるのではなく、行動をほめることが大切です。
例えば、
- 自分から始めた
- 10分続けられた
- 間違えた問題をやり直した
- 昨日より早く取りかかれた
- 問題文を最後まで読んだ
こうした行動を認めることで、子どもは「やればできる」と感じやすくなります。
結果だけを見ていると、勉強が苦手な子は自信をなくしやすくなります。
3. 完璧を求めすぎない
家庭学習を習慣にするとき、親が完璧を求めすぎると続きません。
毎日きっちりやる。
間違いなくやる。
きれいにノートを書く。
このように細かく求めすぎると、子どもは勉強を嫌がるようになります。
最初は、
「短時間でもできたらOK」
くらいで大丈夫です。
家庭学習は、続けることが何より大切です。
4. 親が怒りすぎない
家庭学習をめぐって親子げんかになる家庭は多いです。
しかし、毎回怒られながら勉強していると、子どもは勉強に嫌なイメージを持ちます。
もちろん、まったく声をかけないという意味ではありません。
ただし、
「なんでやらないの」
「早くしなさい」
「このままだと困るよ」
ばかりになると、子どもは反発しやすくなります。
子どもに怒ると勉強が逆効果になりやすい理由については、「子どもに怒ると勉強は逆効果?」でも詳しく解説しています。
家庭学習で何をやればいいか
算数
算数は、短時間でも毎日取り組みやすい教科です。
特に、
- 計算問題
- 分数
- 割合
- 文章題
- 間違えた問題のやり直し
がおすすめです。
算数が苦手な場合は、難しい問題より基本問題をくり返すことが大切です。
小学生の算数が苦手な原因については、「小学生の算数が苦手な原因」でも詳しく解説しています。
国語
国語では、読む力を育てることが大切です。
例えば、
- 音読
- 漢字
- 短い文章を読む
- 読んだ内容を一言で話す
- 問題文を最後まで読む練習
などがあります。
読解力は、国語だけでなく算数の文章題や中学以降の勉強にもつながります。
英語
中学入学前なら、英語は難しい文法を先取りしすぎる必要はありません。
まずは、
- アルファベット
- 簡単な単語
- 英語の音
- 短い英文
に触れる程度で十分です。
英語の先取りについては、「小学生の英語先取りは必要?」でも詳しく解説しています。
家庭学習が続かないときの考え方
家庭学習は、すぐに習慣になるものではありません。
最初はうまくいかない日もあります。
大切なのは、できなかった日に責めすぎないことです。
「昨日できなかったからもうダメ」
ではなく、
「今日は5分だけやってみよう」
と戻れる形にしておくことが大切です。
習慣は、何度もやり直しながら少しずつ身につきます。
まとめ
小学生に家庭学習の習慣をつけるには、いきなり長時間勉強させる必要はありません。
大切なのは、
- 1日10分から始める
- 勉強する時間を固定する
- やることを具体的に決める
- 勉強前の環境を整える
- 最初の数分だけ親が一緒に見る
- 結果より行動をほめる
- 完璧を求めすぎない
ことです。
家庭学習は、中学準備にもつながる大切な習慣です。
焦らず、子どものペースに合わせて、少しずつ「毎日少し勉強する流れ」を作っていきましょう。